先日「ゼロの使い魔」シリーズの作者、ヤマグチノボル氏が闘病の末に亡くなったことをお伝えしましたが、生前の氏に対するまとめサイトの扱いはひどいのではないか……ということを実際の記事内容を交えてお伝えします。詳細は以下から。
以下は2ちゃんねるから転載禁止処分を受けたまとめサイト「やらおん」のヤマグチノボル氏に対する記事を「Internet Archive」からピックアップしたもの。いずれも2011年7月に末期がんであることを告知してからのもので、2013年4月12日現在削除されています。
ゼロ魔作者・ヤマグチノボル「早く日本はもっと経済的にダメになればいい、車はインドと中国、ゲームは米国が作るからOK」|やらおん!
『ゼロの使い魔F』のPV公開! そして作者の体の調子がやばい・・・|やらおん!
ゼロ魔作者・ヤマグチノボル氏「今度の薬はとうとう髪の毛が抜けるぜ。まったく薄くなってない自慢の髪だったのになー」|やらおん!
ゼロ魔作者・ヤマグチノボル氏、ついに幻影まで見えてしまったか 他|やらおん!
「作者の体の調子がやばい・・・」「髪の毛が抜ける」「ついに幻影まで見えてしまったか」など、体調面での不安を煽るようなタイトルであることはもちろん、気になるのが以下のようなレスを「転載」していること。
ガンは結構調子良さそうに見えてもポックリいくからなぁ
オヤジがそうだった
ついに幻覚:幻聴まで出るようになったかw
もう末期だなw
読者にも転移するらしいZE
延命してもこうは成りたくないなwwww
人として
アクセスを集められそうな2ちゃんねるのスレッドを探し、そこからなるべく扇情的なレスを拾い上げて面白おかしくする……というスタンスのまとめサイトは少なからず見受けられるわけですが、実際に闘病中の人間を使ってそのような行為をするというのは、あまり感心できることではありません。
また、各記事末尾にある管理人の「意見」も、失礼極まりないものとなっています。
ちなみに生前のヤマグチノボル氏も一連のまとめサイトの行為について以下のような苦言を呈しており、実際に別サイトの管理人が謝罪するケースもありましたが、「やらおん」はこのコメントが発表された後も、これらの記事を掲載し続けていたことがInternet Archiveから確認できます。
あとニュースサイトの管理人さんへ。センセーショナルなタイトルにしたい気持ちはわかるけど、死亡フラグとかいよいよヤバイとか、そういう言葉を僕のような病気に悩む人間に対して使うのはどうかと思う。ぼくはあなたを傷つけるようなことをしただろうか。
— ヤマグチノボルさん (@hexagonzero) 2012年1月14日
ぼくも人間なので、他のことはともかく、さすがに己の生死に関わることだけは冗談にされたくない。面識はないけれど、同じような業界にいる人間同士じゃないか。言論の自由というかもしれないが、少しの情を働かせたって罰は当たらんのではないか。
— ヤマグチノボルさん (@hexagonzero) 2012年1月14日
そして極めつけが先日の訃報を受けた記事。これだけのことをしておいて「泣けてきた・・・・」というコメントはあまりにも軽すぎるのではないかという気がするほか、上記記事をいつの間にか削除した経緯についても明かされていないのが現状です。
「ゼロの使い魔」ヤマグチノボル氏が病死にて死去|やらおん!
え・・・まじかよ、3月31日までツイッターで元気だったのに・・・ご冥福をお祈りします
泣けてきた・・・・
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